株式会社野村総合研究所(NRI)が、業界やタスクに特化した大規模言語モデルの開発に成功しました。GPT-4oよりも高性能な「業界・タスク特化型LLM」を用いて、具体的な業務に即したソリューションを提供できるようになります。
従来の汎用モデルは専門知識が求められる業界やタスクでの対応が難しかったことに対し、NRIはこれを克服。日本語能力に優れる「Llama 3.1 Swallow 8B」という小規模なモデルをベースに、金融業界などの専門知識を習得させました。また、合成データを用いたファインチューニングにより、高度に特化したAIモデルを構築。これにより、保険業界の営業コンプライアンスチェックでGPT-4oを上回る精度を実現しています。
NRIは今後、他業界への展開や、東京科学大学などとの共同研究を通じて、AIの社会実装を加速させる予定です。また、高精度かつ低コストなモデル開発で、専門領域での活用を拡大することを目指しています。
出典 : 野村総合研究所、業界・タスク特化型LLMの構築手法を独自に開発 https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/20250415_1.html