中国IT大手のByteDanceが、巨大SNS「TikTok」を展開するなか、AI分野での競合他社との差に直面していました。
そんな中、由緒正しきAI業界のタブーに触れる出来事が。
同社が開発中の言語モデル「Project Seed」で、OpenAIの技術を不正に用いていたことが明らかになりました。
The Vergeの内部文書によると、自社のチャットボット「豆包(Doubao)」の評価にOpenAIのAPIを使用。
これは、同社の技術やサービスと競合するAIの開発には使ってはいけないと定められているため、大きな問題となっています。
ByteDanceは表向きはルールを守る姿勢を見せつつ、内部的にはこれを覆す行動をとっていました。
さらには、従業員間で証拠の隠蔽を図る議論がされていたことも判明。
積み上がる問題にOpenAIは容赦なくByteDanceのアカウントをBANしました。
企業間のAI技術盗用は予想外に日常的な存在かもしれませんが、ByteDanceの場合はその規模が異例のものとなりました。
この騒動は、一つの技術を巡るエスピオナージの深淵を垣間見せる事件です。
出典 : https://gigazine.net/news/20231218-bytedance-china-openai-project-seed/