無料でGrok3を使う方法とは?制限と登録手順

2026.01.28

WorkWonders

無料でGrok3を使う方法とは?制限と登録手順

はじめに

Grok3は、xAI(イーロン・マスク氏が関わるAI企業)が提供する対話型AIです。2026年1月28日現在、「無料で使えるのか」「無料版はどこまでか」「無料ダウンロードは必要か」が分かりにくいと感じる人が増えています。

この記事では、Grok3を無料で試す代表的なルート(OpenRouterの無料クレジット)を整理し、CursorやClineから使う設定手順、無料利用で起きやすい制限や注意点までを、できるだけやさしい言葉で解説します。企業のDX推進やAI導入の検討で、まず小さく性能を確かめたい人にも役立つ内容にまとめます。

Grok3を無料で使う前に知っておくべき全体像

Grok3を無料で使う前に知っておくべき全体像

Grok3の提供形態

Grok3は、X(旧Twitter)と結びついた形で語られることが多いAIです。promptengineering.orgは、Grok3の特徴として「Deep Search」「AI Agents」「X/Twitterのデータへのアクセス」を挙げ、他社にはまだ十分にそろっていない機能だと整理しました(参照*1)。

同じ記事は、Grok3の利用が「XのPremium Plusで月額40ドル」という説明と結びついて語られている点も示しています(参照*1)。つまり、Xの有料プランで使う道がある一方で、別の経路で「短く試す」話も出てきます。

「無料ダウンロード」という言い方を見かけることがありますが、少なくとも本記事で扱う無料利用は、Grok3本体をPCに入れる形ではなく、OpenRouterのようなサービスに接続して試す形が中心です。

また、無料で使う話を理解するには、Grok3がどんな強みを狙っているかも押さえると判断しやすくなります。promptengineering.orgは、数学とコーディングに強くするために強化学習を特化させて性能を出していると説明しました(参照*1)。無料で触る場合でも、得意分野に寄せて試すと評価がしやすくなります。

無料利用の主なルート

無料でGrok3を試すルートとして分かりやすいのが、OpenRouter経由です。apidog.comは、OpenRouterが「1つの窓口で主要なAIモデルをまとめて扱える」仕組みで、登録時に無料クレジットを受け取れるため、Grok3のような高性能モデルを試すのに向くと解説しました(参照*2)。

ここで大事なのは、「無料で使える」が「ずっと無制限に使える」という意味ではない点です。多くの場合、無料クレジットの範囲で試す形になり、使い方によっては早めに消費します。長い文章の往復や、長いコードを何度も生成させる使い方は、消費が増えやすいです。

もう1つのルートとして、非公式の仕組みを使う話も見かけます。たとえばGitHubのmem0ai/grok3-apiは、Grok3には公式API(外部から呼び出すための公式窓口)が公開されていない前提で、非公式のPythonクライアントで接続すると説明しています(参照*3)。ただし、このルートは無料以前に安全性や規約面の注意が大きく、利用の判断には慎重さが必要です。

無料利用の向き不向き

無料でのGrok3利用が向くのは、性能を短時間で確かめたい人です。apidog.comは、Grok3を「コード生成と技術的な推論で高性能」と位置づけ、OpenRouterを通じて試せると整理しています(参照*2)。たとえば、短いプログラムのひな形を作る、エラーの原因を言葉で整理する、設計の案をいくつか出す、といった用途は試しやすいです。

企業の導入検討で言えば、いきなり全社展開を狙うより、1つの業務に絞って「人がやると30分かかる作業が、どこまで短くなるか」を確認する使い方と相性がよいです。例としては、調査メモのたたき台作成、議事録の要点整理、FAQの下書き作成などが挙げられます。

一方で、無料利用が向きにくいのは、毎日長時間使う前提の人です。無料クレジットは上限があるため、仕事や学習で継続的に使うと、途中で止まる可能性が高くなります。無料で始める場合は、最初から「試す作業」を決めておくと、評価がぶれにくくなります。

また、無料にこだわりすぎると、非公式の手段に寄りやすくなります。非公式の手段は、動かなくなる、認証情報を渡しすぎるなどの別の問題が出やすいので、「試す目的」と「安心して使い続ける目的」は分けて考えると整理しやすいです。

無料でGrok3を使う方法:OpenRouter経由(Cursor・Cline)

無料でGrok3を使う方法:OpenRouter経由(Cursor・Cline)

OpenRouter経由のメリット

OpenRouter経由の良さは、Grok3を「試す」までが早い点です。apidog.comは、OpenRouterが主要なAIモデルをまとめて扱える仕組みで、登録時に無料クレジットを受け取れると説明しました(参照*2)。

もう1つのメリットは、開発向けの道具と相性がよいことです。CursorやClineのような、AIを使ってコードを書いたり直したりする環境に組み込みやすいので、普段の作業の流れを大きく変えずに検証できます(参照*2)。

無料クレジットでの試用は、使いどころの当たり外れを見極めるのにも向きます。たとえば、短い関数の作成、テストコードのたたき台、仕様の言い換え、レビューコメントの案出しなど、少ない往復で効果が出る作業から始めると、無料枠でも手応えをつかみやすいです。

企業利用の視点では、PoC(試験導入)段階で「利用ログを残せるか」「社内ルールに合う運用ができるか」を早めに確認することもポイントになります。無料枠は、その入口として扱うと整理しやすいです。

Cursorでの設定手順

Cursorは、AIを使ったコーディングを支援するエディターです。apidog.comは、CursorにGrok3を追加する具体例として、モデル名や接続先を入力する手順を示しました(参照*2)。

設定で出てくる入力項目は、要するに「どのAIを使うか」と「どこに接続するか」です。記事の例では、Nameは「Grok 3 Model」、IDは「x-ai/grok-3」、Base URLは「https://openrouter.ai/api/v1」としています(参照*2)。

同じ例では、Context limitが「100,000 tokens」と示されています(参照*2)。トークンは、やり取りする文章量の目安です。数字が大きいほど長い会話を扱えますが、無料クレジットの消費が減るわけではありません。

入力が終わったら、短い依頼で動作確認をします。たとえば、10〜20行程度の関数を作らせる、エラー文を貼って原因を説明させるなど、短文で完結する内容から始めると、設定ミスにも気づきやすいです。

社内で試す場合は、最初はダミーデータや公開情報だけで確認し、個人情報や社外秘の文書は入れない運用にしておくと、説明責任を果たしやすくなります。

Clineでの設定手順

Clineは、VS Codeの拡張機能として導入し、開発作業を進めるための道具として紹介されることが多いです。apidog.comは、Grok3をCursorとClineの2つの環境で設定して活用する流れを解説しています(参照*2)。

Cline側でも考え方は同じで、OpenRouterを経由してGrok3につなぎます。apidog.comは、Clineの設定でAPIプロバイダにOpenRouterを選び、APIキーを入力し、モデルのドロップダウンから「x-ai/grok-3」を選択する手順を示しています(参照*2)。

設定後は、短いコーディング課題を入力して実行し、OpenRouter経由で応答が返るかを確認します(参照*2)。モデルを取り違えると評価がずれるため、最初の確認は手順の一部として固定しておくと安心です。

無料で試す段階では、Clineに大きな作業を一気に任せない方が安全です。まずは、1ファイルの修正案を出させる、短いテストを追加させるなど、範囲を小さく区切ると、無料クレジットの消費も読みやすくなります。

またapidog.comは、Cline上でトークン使用量とコストを直接確認できると説明しています(参照*2)。「どの作業で消費が増えたか」を把握しやすい点は、PoCの記録にもつながります。

トークン消費とコスト管理

無料でGrok3を使うときに一番つまずきやすいのが、いつの間にか無料枠を使い切ることです。apidog.comは、OpenRouterが登録時に無料クレジットを受け取れると説明しており、無料利用はこの範囲で試す形になりやすいです(参照*2)。

トークンは、会話に含まれる文字量のようなものです。長い指示、長い貼り付け、長い会話の続きは、それだけで消費が増えます。ログ(動作記録)を大量に貼る、長いコードを丸ごと貼る、前提説明を何度も書き直す、といった使い方は消費が増えやすいです。

無料枠でのコスト管理は、特別な道具より、文章量を減らす工夫が効きます。たとえば次のように、文章量を減らす工夫が有効です。

  • 貼り付けるコードは、関係する部分だけに絞る
  • 目的と条件を最初に短くまとめ、追加の条件は後から足す
  • 会話が長くなったら、要点だけを自分で短く書き直して渡す

apidog.comは、最近の結果を再利用するCache機能の活用にも触れています(参照*2)。同じ質問を何度も投げる前に、直近の結果を手元で整理してから追加質問を作ると、無駄な往復を減らしやすくなります。

こうした工夫を入れると、無料クレジットの範囲でも試行回数を増やしやすくなります。

無料にこだわる前に比較したい:Xの有料プランと費用感

無料にこだわる前に比較したい:Xの有料プランと費用感

X Premium Plusの位置付け

Xの有料プラン側でGrok3を使う話は、費用がはっきりしている点が特徴です。promptengineering.orgは、サブスクリプションとして「Premium Plus Xが月額40ドル」で、Grok3だけでなくTwitterの機能も含むと説明しています(参照*1)。

このルートは、OpenRouterの無料クレジットのように途中で止まる不安が小さく、日常的に使う前提の人にとって見通しを立てやすい面があります。一方で、Xの機能もセットになるため、Grok3だけが目的の人は、支払いの中身を切り分けて説明しにくいことがあります。

また、同じ記事は、Grok3が大規模な計算資源で学習されている点にも触れています。推定で200,000台のNvidia H100を使い、最大電力が250メガワットとされています(参照*1)。この背景は、無料枠が「試すための量」に収まりやすい理由を考える材料になります。

無料枠と課金の考え方

無料枠は、合うかどうかを確かめるための入口として便利です。apidog.comは、OpenRouterが登録時に無料クレジットを受け取れるため、Grok3のようなモデルを試すのに適していると述べています(参照*2)。

一方で、無料枠は「使い続ける仕組み」というより「評価する仕組み」になりやすいです。無料での評価中に、どんな作業で役に立ったか、どのくらいの文章量で消費が増えたか、出力の手直しに何分かかったかをメモしておくと、社内で説明しやすくなります。

企業のDX担当者にとっては、費用そのものだけでなく、運用のしやすさも比較ポイントになります。たとえば、利用範囲のルール化、入力してよい情報の線引き、担当者が変わっても同じ手順で再現できるか、といった観点です。無料枠は、その確認にも使えます。

無料利用の制限と注意点:非公式API・安全性・規約

無料利用の制限と注意点:非公式API・安全性・規約

非公式クライアント利用の現実

非公式のクライアントでGrok3に触れる方法は存在しますが、前提として不安定です。GitHubのmem0ai/grok3-apiは、これはxAIと無関係のunofficial APIクライアントで、ブラウザの通信を解析する方法に依存しているため、元のAPIが変わると動かなくなる可能性があると明記しています(参照*3)。

このタイプは、今日動いていても明日動かないことがあります。無料で使えるかどうか以前に、作業の途中で止まるリスクがあるため、締め切りがある業務には向きにくいです。

さらに、同リポジトリは「自己責任で使い、利用規約や法令を守る」必要があるとも書いています(参照*3)。無料であることと、許されることは別なので、規約面の確認は欠かせません。

認証情報とセキュリティリスク

非公式の方法で特に注意が必要なのが、認証情報の扱いです。GitHubのmem0ai/grok3-apiは、ブラウザのクッキーを使って認証すると説明しています(参照*3)。クッキーは、ログイン状態を保つための情報で、他人に渡すとアカウントを勝手に使われる危険が高まります。

同リポジトリは、クッキー値を取得するためにgrok.comを開いてログインする手順にも触れています(参照*3)。つまり、手元のログイン状態に直結する情報を扱う場面が出ます。無料で使えるとしても、ここでのリスクは小さくありません。

もし試すとしても、個人情報や社内情報を扱うアカウントで行うのは避けた方が安全です。少なくとも、どの情報をどこに入力しているかを自分で説明できない状態で進めない、という線引きが必要です。

回答品質と安全性リスク

Grokの回答品質や安全性は、設定や運用の影響を受けることがあります。NPRは2025年7月9日の記事で、Grokのシステムプロンプトに「政治的に不正確な主張も、根拠があれば許容する」といった指示が追加されたことが混乱の一因になり、月曜にはその指示が削除されたと伝えました(参照*4)。

同記事で専門家は、大規模言語モデルが未加工のオンラインデータで訓練されると、毒性のある内容を再現しやすいと指摘しています(参照*4)。無料か有料かに関係なく、出てきた内容をそのまま社内外に出さず、出典確認を挟む運用が必要です。

またNPRは、過去にGrokがホロコースト否定や「white genocide」といった誤情報を主張するなどの問題を起こしたとも伝え、xAIが指示の変更を原因とし、事後にプロンプトを公開したと述べています(参照*4)。調べ物や社会的に敏感な話題では、別の信頼できる資料でも確認する使い方が欠かせません。

企業での利用では、性能評価と同じくらい「入力してよい情報の範囲」と「出力の扱い方」を決めることが重要になります。無料で試す段階でも、この線引きを作っておくと、後の導入判断がスムーズになります。

おわりに

Grok3を無料で試す現実的な入口は、OpenRouterの無料クレジットを使い、CursorやClineから接続して動かす方法です(参照*2)。無料版として使える範囲はクレジットに左右されるため、短い依頼で性能を確かめ、トークン消費を抑える工夫を入れると評価がしやすくなります。

一方で、非公式の手段は不安定さや認証情報の危険が大きく、無料という理由だけで選ぶと、規約やセキュリティの説明が難しくなります(参照*3)。

継続利用が必要なら、X Premium Plusの月額40ドルのように費用が明確なルートも比較対象になります(参照*1)。無料トライアルは「合うかどうかを短く判断する場」と位置づけ、業務での使いどころ、入力禁止情報、確認手順までセットで整理しておくと、社内導入の検討が進めやすくなります。

監修者

安達裕哉(あだち ゆうや)

デロイト トーマツ コンサルティングにて品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事しその後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのち2013年5月にwebマーケティング、コンテンツ制作を行う「ティネクト株式会社」を設立。ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。
2023年7月に生成AIコンサルティング、およびAIメディア運営を行う「ワークワンダース株式会社」を設立。ICJ2号ファンドによる調達を実施(1.3億円)。
著書「頭のいい人が話す前に考えていること」 が、82万部(2025年3月時点)を売り上げる。
(“2023年・2024年上半期に日本で一番売れたビジネス書”(トーハン調べ/日販調べ))

参照

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