中国国有の通信会社である中国電信は、完全に国産チップで訓練された二つの大規模言語モデル(LLM)を開発したと発表しました。百十五億パラメーターを超えるTeleChat2-115Bと、名前が公表されていないが一兆パラメーターを持つとされる別モデルが、数万の国産チップを使用し訓練されました。
米国からの高性能GPUの輸出規制を受け、自力でのLLM訓練の全面的な自給自足を達成することは中国にとって難題でしたが、この発表はその目標が達成されたことを示しています。
主要な供給元としては、ファーウェイが中国電信のLLM訓練に使用されるチップの大部分、あるいは全てを供給している可能性が高いです。現在、ファーウェイは国内のサーバー及び通信会社に向けて新しいAscend 910Cプロセッサーのサンプルを送り、試験を実施しており、Nvidiaに代わる国内産業の選択肢として位置づけています。
また、中国電信は、国内AIチップスタートアップのCambriconのハードウェアも検討しており、チップ供給の多様化を図っています。
出典 : One of the world’s largest mobile networks will train its trillion-parameter strong LLM on Huawei’s AI chips as Nvidia, AMD are sidelined https://www.yahoo.com/tech/one-worlds-largest-mobile-networks-173300194.html