Amazon Web Services(AWS)は、マレーシアのスタートアップであるMesoliticaが、AWSのクラウドを使い地域言語に特化した大規模言語モデル(LLM)を開発したことを発表しました。Mesoliticaが開発したMaLLaMは、マレー語を含む現地の16言語を理解し、方言やスラングも識別できるため、さまざまな業界でのAIアシスタントとして活用できます。
このモデルは、公開されているマレー語コンテンツを約2000億トークン使用し、地域に密着したAIサポートを目指します。AWSのカスタムMLチップを使用し、コストを87%削減しながら、処理速度を5.5倍に向上させました。AWSのアジア太平洋(マレーシア)リージョンでは、人間に近い会話を実現するためのレイテンシが20%削減されました。
この技術は、Qmed Asiaのようなヘルスケアスタートアップにも貢献し、より高品質な医療サービスが提供可能になっています。また、農業分野でも使われ、天値の予報や土壌の健康分析、作物の生育可能性の評価などデータ駆動型の意思決定を支援します。教育セクターでは言語学習や研究にも応用が見込まれ、AWSはスタートアップを支援するさまざまなプログラムでMesoliticaを含む地域企業の成長を助けています。
出典 : Malaysia’s AI startup Mesolitica builds Malaysian LLM for generative AI assistants on AWS https://technode.global/2024/12/03/malaysias-ai-startup-mesolitica-builds-malaysian-llm-for-generative-ai-assistants-on-aws/