一年前に登場して以来、ChatGPTは各業界に急速に浸透しました。
ChatGPTは、リアルな人間のテキストを生成するAIで、特に研究者たちの間でもその有用性が注目されています。
しかし、Natureの調査によると、約78%の研究者がChatGPTのようなAIを日常的には使っておらず、使っている人も研究とは無関係な試みに留まることが多いです。
ChatGPTの可能性と限界について、使わない選択をする研究者もいます。
例えば、ノルマンディー大学に所属するマキシム・ゴーベルティは、ChatGPTが非英語圏の研究者にとって有益である可能性を認めつつも、パフォーマンスに不満を感じています。
これに対し、ロンドン大学カレッジを去った心理学者のアダ・カルズナは、創造性を損なう可能性があるとし、AIに頼らず自身で研究を書き進めることを選んでいます。
一方で、アイルランド・ゴールウェイ大学の計算化学者、ビスワナス・ヴィタラデバラムは、信頼性に欠ける情報源をChatGPTが引用することや、同じ問いに異なる答えをすることに懸念を表明しています。
彼は、科学論文に関してChatGPTを遠ざける決意をしている一方で、基本的な問いの答えとしては便利に使えると見ています。
このように、ChatGPTが研究界にもたらす影響は、その利便性と危険性の間で議論されています。
出典 : https://www.nature.com/articles/d41586-023-04071-6?error=cookies_not_supported&code=ff18321d-a8fc-4868-a03a-75fe09047fdc