ケンブリッジ大学を中心とした研究チームが、AIを活用してがん治療薬の新しい組み合わせを発見したと発表しました。GPT-4を搭載した「AI科学者」が、コレステロールやアルコール依存症の治療薬のデータを分析することで、乳がん細胞に有効な組み合わせを提案。提案された薬剤のなかでも、シンバスタチンとジスルフィラムの組み合わせが特に有効であることが示されました。
この研究成果は、新たな科学研究手法「クローズドループシステム」として確立され、学術誌にも掲載されています。研究チームは、健康な細胞を攻撃しないように安全な薬剤組み合わせを探求しました。また、この技術が実用化されれば、製薬業界の研究開発コストの削減にもつながるでしょう。安全性がすでに確立された薬剤を用いることで、開発期間の短縮も可能です。
ただし、AIの提案には未知の相互作用や長期副作用の可能性があるため、慎重な検証が求められます。この先進的な研究がどのように医療に貢献し、規制面の課題にどう応えていくのか、大きな注目が集まっています。
出典 : GPT-4が発見したがん治療 – AIとの協働で乳がん治療に新機軸:ケンブリッジ大学が実証 – イノベトピア https://innovatopia.jp/ai/ai-news/56984/