デロイトは、従業員の生産性向上を目指し、ヨーロッパと中東にわたる75,000人のスタッフに向けて、人工知能(AI)チャットボット「PairD」を展開しています。このツールは、プレゼンテーションの作成やEメールの執筆、コードの生成などを行えるよう設計され、プロサービス業界のAI導入を示す最新の事例となっています。
PairDは英国で最初に導入されたものの、技術がまだ成熟途上であることを示し、誤った情報を生成する可能性があるため、従業員は使用前に出力内容の「正確さと完全性」を自ら検証するよう注意を促されています。
デロイトはPairDを内部のAI研究所で独自に開発し、Eメールの回答、文章の下書き、タスクの自動化コードの記述、プレゼンテーションの作成、調査や会議の議題作成に従業員が利用できるとしています。
AIの導入は、困難な経済環境の中で一部のサービスへの需要が減少する中、コスト削減を目指すプロフェッショナルサービス業界にとって重要な動きです。デロイトは、この技術が企業や社会にもたらす潜在的なメリットを探求する一環として、PairDの導入を進めていると述べています。
出典 : https://www.ft.com/content/38ab8068-9f09-4104-859d-111aa1dc47ad