マイクロソフトが、ニューヨークタイムズ紙が提起した著作権侵害の主張に対抗している。
ニューヨークタイムズは、OpenAIが記事を無断で使用しChatGPTなどのモデルを作ることによって著作権を侵害したと主張。
しかし、マイクロソフトは1980年代のVCR技術に対する動きと例え、著作権法が技術進歩の障壁にならないと反論している。
さらに、実際のGPTツールの使用方法とは異なる不自然なプロンプトを用いたとして、NYTの実証方法に異議を唱えた。
マイクロソフトは、最終的には生じたテキストがNYTの内容の単なる断片に過ぎず、全体のコピーには当たらないと主張する。
そして、著作権法の「フェアユース」を盾に、ユーザーの著作権侵害に対するマイクロソフトの責任を否定。
一方、ニューヨークタイムズの代理人は、OpenAIの製品を使って著作物の盗用を検出するのは「ハッキング」とは違うと述べており、両社の主張には隔たりがある。
マイクロソフトの広報は、法に則って開発されたAI技術は過去の重要な技術同様責任を持って発展すべきとコメントしており、議論は依然として白熱している。
出典 : https://www.theregister.com/2024/03/05/ms_openai_vs_nyt/