ChatGPTのようなAI技術は世界を変えた可能性を秘めているが、今のところ、あらゆる問題に対応できる万能ツールではない。
このテクノロジーは文章生成で革新をもたらしたが、特定の詳細なタスクにおいては限界を持つことが明らかになっている。
たとえば、ChatGPTは簡単な戦略ゲームやπの桁の出力など、確定的な答えが求められるタスクをこなすのに苦労する。
また、この点においては規模の拡大だけでは克服できない問題である可能性がある。
勘違いされがちだが、ChatGPTはコードを記述してそれを解決する力も持っているが、これは全ての問題に対する解決策をコード化できるとは限らない。
OpenAIやその他の企業は、ChatGPTをこれからの技術的な進歩の象徴として、それが将来的にどんなタスクも解決できる「万能のハンマー」になるとの観点を促進している。
しかし、この思想は、多くの問題に対してChatGPTが有効な解決策ではないという現実を無視している。
例えば、AIが法律や歯科、教育など特定の分野の問題を解決するという多くのスタートアップが現れたが、そのほとんどはうまくいかないだろう。
ChatGPTに対する公正な評価と実際的な活用方法を理解するためには、その能力の限界を認識し、どのようなタスクが適切であり、どれが不適切かを厳密に検証する必要がある。
最終的には、進化するAIの有効性を高める方法を見つけ出し、誤解を招かないよう明確にすることが肝要だ。
出典 : https://medium.com/@colin.fraser/generative-ai-is-a-hammer-and-no-one-knows-what-is-and-isnt-a-nail-4c7f3f0911aa