スタンフォード大学のジェームズ・ゾウ氏は「Nature」誌で、彼と彼の同僚が行った研究をまとめています。
2023年と2024年のコンピュータサイエンス分野の会議で発表された論文のピアレビューを約50,000件調査した結果、レビュー内の7〜17%の文章がLLM(大規模言語モデル)によって書かれた可能性が高いことがわかりました。
LLMによるレビューは形式的で冗長な言い回しを特徴とし、褒め言葉が10倍も増えていますが、具体性に欠け、参照が不足していることが指摘されています。
提出期限ギリギリのレビューほどAIによるテキストの割合が高いという事実も発見されました。
哲学の分野では現在このような事例はまだ報告されていませんが、将来的には避けられないでしょう。
ゾウ氏は、このようなツールがレビュープロセスの一部になるのは避けられないと考えつつも、より多くの人間との対話を促進することがAIの支配を防ぐ最善の方法だと提言しています。
出典 : LLM Chatbots Are Now “Peer-Reviewing” Papers https://dailynous.com/?p=51726