セールスフォースのCEOマーク・ベニオフ氏は、Wall Street Journalのポッドキャストで、AIの発展の未来は自律型エージェントにあると述べました。彼は、現在の大型言語モデル(LLMs)の限界に達していると語り、自律型エージェントが業務の効率化や世の中の変革により大きな役割を果たすと強調しました。このエージェントは、顧客サービスの自動化など独立してタスクを実行するために利用されています。
セールスフォースは、顧客向けに事前構築済み及びカスタム可能なAIエージェントを提供しており、オープンAIもコードの書き込みや旅行の予約といったタスクを完了するエージェントの立ち上げに近づいています。一方、NvidiaのCEOであるジェンセン・フアン氏も、最終的にはAIエージェントとともに働く日が来ると信じています。
ベニオフ氏は、映画「ターミネーター」や「マイノリティ・リポート」といった作品を通じて一般の人々がAIエージェントについて学んだが、現実はまだそこまで至っていないと指摘しています。AIに関しては、がんの治療や気候変動の解決といった壮大なことを成し遂げられるかのような誇張された見解を持つ人々もいますが、それは現実的ではないとベニオフ氏は述べています。
彼は、現段階で利益を上げ、顧客関係を改善するためにAIを有効活用できる、実際的な応用分野に焦点を当てるべきだと提言しています。
出典 : Marc Benioff thinks we’ve reached the ‘upper limits’ of LLMs — the future, he says, is AI agents https://www.businessinsider.com/marc-benioff-salesforce-llm-ai-agents-future-podcast-2024-11