私たちは、個人情報があふれる時代に生きています。個人情報保護法の存在は、不当な差別や権利侵害の防止を目的としていますが、法律の理解がずれてはなりません。東京都立大学の木村草太教授と情報法制研究所の高木浩光氏によると、間違った方向で法の網を広げると社会の発展を阻害してしまう恐れがあるのです。
特にAIとビッグデータが普及する現代で危惧されるのが、関連性の薄いデータを根拠にした不当な判断や差別です。たとえば、音楽の好みや購買履歴などの個人データを、借金の返済能力や昇進の評価など、本来関係のない分野で利用することが問題視されています。
私たちの尊厳と自由を保つためには、個人情報保護法の趣旨を正しく理解し、それに基づいて適切にデータを利用することが求められます。
出典 : AI・ビッグデータ時代の個人情報保護 | リサーチ | 事例・レポート https://www.dentsusoken.com/case_report/research/20241204/2796.html/