欧州のデータ保護機関、新ガイドラインを採用―個人データとAIの未来

2024.12.25

WorkWonders

欧州データ保護監督機構(EDPB)は、個人データを使用して大規模言語モデル(LLM)を開発・利用する際の共同意見を採択しました。
これにより、各国のプライバシー規制機関がケースバイケースでの分析ツールを持つことになります。
アイルランドの国家規制機関の要請に応えて出されたこの意見は、どのような場合にLLMが匿名であるべきか、どのように正当な利益がLLMの開発・利用のための十分な動機となりうるか、また、違法に処理された個人データがAIモデルの開発に使われた場合にどうするかといった複数の側面を取り扱っています。
特に匿名性に関しては、LLMが本当に匿名かどうかを、事例ごとにプライバシー規制機関が判断すべきであり、使用された個人データは特定されないよう配慮が必要であるとしています。
また、開発に無断で使用された個人データは削除を求める権利があるとされます。
さらにAIモデルが違法に処理された個人データを使用して開発された場合、モデルが適切に匿名化されていなければその使用は禁止される可能性があります。
個人データの急速な発展に伴い、EDPBはLLMの具体的なケースに関するガイドラインの策定を続けています。

出典 : EU declares when an LLM may use personal data https://www.techzine.eu/news/privacy-compliance/127392/eu-declares-when-an-llm-may-use-personal-data/

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