グランデッド・セオリーに基づいた研究手法で、AIによる採用支援ツールの有用性と、それに伴う差別問題を質的に探究します。インタビューにより得られたデータから、AIが採用プロセスを効果的に補助する一方で、様々な差別の可能性があることが明らかになりました。
データ解析ソフトウェアNvivoを使ってコード化し、対話の記録から重要なパターンを抽出します。彼らは通常の作業負担を減らすものとしてAIの導入を歓迎するものの、運用上の不慣れさや偏った教育データが原因で、差別問題が生じるリスクも指摘しています。
また、AIによる個人への差別的判断に懸念を示し、テクニカルおよびノンテクニカルな解決策が提案されています。本研究は、AIが人間と協力してより複雑な判断を下す未来に向けて、重要な指針を提供しています。
出典 : Ethics and discrimination in artificial intelligence-enabled recruitment practices – Humanities and Social Sciences Communications https://www.nature.com/articles/s41599-023-02079-x