ソウル国立大学病院が韓国初となる医療用大規模言語モデル（LLM）の開発に成功しました。このプロジェクトは昨年の3月に開始され、医療記録など3800万件の文書を集め、プライバシーを守りながらAIの学習用のコーパスを作成しました。
その後、2025年初頭には科別の知識ベースを開発し、言語モデルに統合。これには韓国の医療法規、論文の抄録、治療指針などが含まれています。
このLLMは、過去3年間の韓国医師国家試験の問題で86.2%の正解率を達成し、平均点79.7%を大きく上回りました。また、50,000語のテキストを同時に処理する高い翻訳性能を示しています。
今後1年間でその性能と安全性を確認後、臨床作業や研究への応用を拡大する計画です。
これまでの外国製医療LLMは、韓国の医療テキストや法律、治療指針への対応が不十分であり、それがこのプロジェクトの背景となっています。開発されたこのシステムは、病院側の言及によると、医療スタッフの作業効率を最大化し、患者へのより速く、正確な医療サービス提供を実現する新たな一歩とされます。
出典 : Seoul National University Hospital builds Korean medical LLM https://www.mobihealthnews.com/news/asia/seoul-national-university-hospital-builds-korean-medical-llm
