最近、大規模な言語モデル（LLM）、特にChatGPTがプロジェクトの問題点を予測できる「プレモーテム」に使えることが注目されています。プロジェクトの内容を説明すれば、LLMはすぐに何が悪い方向に進む可能性があるかを答えてくれます。
出力は非常に正確で網羅的です。
しかしながら、AIには限界があります。例えば、プロジェクトの特定の状況やチームの構成、メンバーの能力や姿勢、仕事量など細かい点を見落とします。
実際のプレモーテム会議では、こうしたチームのダイナミクスが重要な役割を果たし、問題を事前に指摘してもそれについて適切にフォローアップを行わなければ意味がありません。
また、AIがプレモーテムを行うことで失われがちなのが、チームの結束力です。
対面でのプレモーテムでは、潜在的な問題を特定するだけでなく、率直に意見を言い合い、リスペクトを育む文化を作り出します。
チームビルディングと効果的なコラボレーションに不可欠な要素です。
さらに、AIが社会的なタスクや調整をデータの集計に変えてしまうことで、私たちが大切にすべき対話や連携が失われてしまうかもしれません。
出典 : Can AI Do Pre-Mortems for Us? https://www.psychologytoday.com/us/blog/seeing-what-others-dont/202504/can-ai-do-pre-mortems-for-us
