中国のアリババが開発した大規模言語モデルQwQ-32Bは、太陽フレアの研究や青海チベット高原の水資源調査といった科学研究に利用されています。
このAIは、膨大な量のデータを扱い、高度なアルゴリズムを必要とする研究において、新たな解決策を提供しています。
北京にある中国科学院(CAS)の国立天文台では、QwQ-32Bをベースに開発されたJinWu(金武)というモデルを使い、太陽フレア活動の正確な予測を行っています。
また、青海チベット高原では、同地域を「アジアの水塔」と呼び、気候変動に非常に敏感な地域として気候変動への適応策を開発する上で、水資源、エネルギーシステム、食料生産の複雑な相互依存関係を解析することが重要です。
この研究において、中国科学院のチベット高原研究所(ITP)はアリババクラウドと協力して、Luoshu(洛書)というモデルを作りました。
これは高原の時空間データに基づいて訓練され、自然言語での問い合わせとデータの視覚化を可能とし、科学者が意思決定を行う助けとなっています。
AIを駆使した科学研究は、青海チベット高原の生態保護と持続可能な発展に対する技術的支援を提供します。
出典 : LLM Speeds Up High-altitude Research https://www.stdaily.com/web/English/2025-04/24/content_329007.html