大規模言語モデル（LLM）がハードウェア設計に革新をもたらしています。IBMの研究者が、VHDL言語を用いて高性能マイクロプロセッサの設計を支援するためにカスタマイズされたLLMについての技術論文を発表しました。
VHDLはチップ設計で使われる主要な二つの言語の一つながら、これまで関連する研究は少なめです。特に、高性能プロセッサを設計している業界では、独自の要望があり、これに適応するAIソリューションの展開が課題となっていました。
この論文では、VHDLコードを解説するための専用LLMの開発過程について述べており、専門家の評価を取り入れながら、モデルの精度を向上させていくプロセスを解説しています。基本モデルに比べて、カスタマイズされたモデルによるコード解説の専門家評価は69%まで改善されました。
新しい基礎モデルの応用により、評価率はさらに高くされると予測されています。現在の生成AIの進歩を基に、ハードウェア設計LLMの質をこれからさらに高めていく必要があると結論付けています。
読者はこの興味深い研究を通じて、チップ設計の未来にAIがどう関わっていくのかを垣間見ることができるでしょう。
出典 : Customizing An LLM Tailored Specifically For VHDL Code And Design Of High Performance Processors (IBM) https://semiengineering.com/customizing-an-llm-tailored-specifically-for-vhdl-code-and-design-ibm/
