Sky Computing LabのUC Berkeleyで開発されたvLLMは、言語モデル(LLM)の提供技術における新たなマイルストーンです。開発者には高速で柔軟、かつ本番環境に対応した推論エンジンが提供されます。
メモリ管理やスループット最適化、スケーラブルな展開といった課題に取り組むコミュニティ主導のプロジェクトに進化しました。
特にRed Hatは、vLLMをAI推論サーバの中核として採用し、分散型でKubernetesネイティブな大規模言語モデルの提供を可能にしています。vLLMは、連続バッチ処理やメモリ効率の良さを武器に、リアルタイムで高性能を実現。さらに、様々なハードウェアやモデルアーキテクチャに対応し、容易なデプロイメントとAPI統合が可能です。
GoogleとRed Hatが出資する新しいプロジェクト「llm-d」も、vLLMの推論エンジンを活用しています。
この技術は、最新のAIパワードアプリケーション構築を目指す開発者にとって戦略的な投資先となるでしょう。次回はvLLMの核となる機能と推論パイプラインの詳細について紹介します。お楽しみに。
出典 : Introduction to vLLM: A High-Performance LLM Serving Engine https://thenewstack.io/introduction-to-vllm-a-high-performance-llm-serving-engine/