先週、OpenAIが静かにその技術の軍事応用に関する制限を緩和しました。
1月10日に公表されない形で利用ポリシーを更新し、「軍事と戦争」に関連する技術の使用についての広範囲な禁止を解除したのです。
新しい規約では、武器の開発や他者への危害、財産の破壊といった特定の用途には引き続き使用が禁止されています。
OpenAIのスポークスパーソンは、この変更について、「覚えやすく適用が簡単であること、特にグローバルで日常的に使われるツールにとって重要だ」と述べています。
また1月10日には、カスタマイズされたチャットボット「GPTs」を共有し、閲覧できるGPTストアもオープンしました。
しかし、AIの専門家の中には、このポリシーの再編があまりにも一般的すぎることへの懸念もあります。
実際に、AI技術は既にガザ紛争で使用され、イスラエル軍はAIを使ってパレスチナ領内での爆撃目標を特定したと言われています。
ポリシーの言葉があいまいであり、OpenAIがどのような形で施行するかについて疑問が残るという意見もあります。
それにも関わらず、この言葉の変更は将来的に軍との契約への道を開く可能性があると見られています。
OpenAIはすでに、重要なインフラと産業に依存するオープンソースソフトウェアのセキュリティを強化する新しいサイバーセキュリティツールの開発を目指して、国防高等研究計画局と協力しています。
出典 : https://www.businessinsider.com/openai-usage-policy-chatgpt-military-purposes-2024-1