Googleは、ラージスケール言語モデル(LLM)の実行に有利とされるベクトル検索機能をMySQLデータベースサービスに導入しました。これにより、オープンソースのMySQLを管理するオラクルを追い抜く形となりました。
オラクルはベクトル検索の追加にこれまで成功していませんでしたが、GoogleはCloud SQL for MySQLなど複数のクラウドデータベースにおいて、この機能をプレビュー段階で発表しています。
また、Googleはこの技術で、市場第二位のMySQLを通じて、同分野のトップ企業であるオラクルを追い越すことに成功しています。
ベクトル検索機能は、言語の要素をベクトル埋め込みとして表現することで、テキストや画像、ドキュメントの類似性を探るのに不可欠です。最新の分析やAIアプリケーションをはじめ、顧客情報分析、詐欺検出、チャットボット、コンテンツパーソナライゼーションなど広範な分野でその重要性が増しています。
Forrester Researchの分析によると、現在約35%の企業がベクトルデータベースを検討しており、今後18か月で50%に増加すると予測されています。
Googleはさらに、自社のGenAIモデルをBigQueryなどの分析環境と連携させ、BigLakeと結びつけることにより、データの移動を抑えながら、洞察力の向上やデータガバナンスの改善に努めています。
これにより、単一のプラットフォーム上でビジネスインテリジェンス、データサイエンス、AI/ML、オペレーショナルインサイト、SQL分析などが可能になります。
出典 : https://www.theregister.com/2024/03/04/google_vector_search_mysql/