この秋、25年ぶりに学問の世界に戻った私は、ボストン大学での修士課程に挑戦しています。今、学校に戻るには興味深い時期で、大規模言語モデル(LLM)や生成AI(GenAI)が教育現場に革命をもたらしています。先生方は学生が課題にGenAIを使うことへの対策を急いでいますが、引用すれば使っても良いとの立場を取る教授もいます。
一方で、完全に否定する声も校内にはあります。
教育のモデルが古くなっているのではないかと、多くの教育機関が今直面している問題です。GenAIは従来の学習モデルに似た形で情報処理を行い、求められる出力を生成する仕組みです。まるで学校での授業のように、入力に対して予想される出力を生み出すための訓練を繰り返します。
しかし、今日のGenAIが「知能」を持っているわけではありません。抽象的な思考や文脈を理解する人間の能力は、まだGenAIには及んでいません。
それでも、医療分野の教育では、専門家が同じ情報に基づいて同様の行動を取ることが求められます。つまり、医療従事者のトレーニングは、GenAIの訓練と非常に似ています。
しかし、未来ではGenAIが特定のスキルを人間よりも上回る時代が来るかもしれません。それで、医師が不要になるわけではありませんが、異なるスキルセットが重視されるでしょう。
教育界は、現代のGenAIをどう学習に取り入れるか、未来にどう適応させるかを考えるべき時にあります。単に情報を詰め込むのではなく、GenAIを上手に活用する能力を育てる教育への転換が求められています。
出典 : https://medium.com/@samschifman/generative-ai-education-and-healthcare-4410ae4566df