スイスの新興企業Lakeraは、生成AIアプリケーションを悪意のあるプロンプトや他のセキュリティ脅威から守ることに特化しており、Atomico主導のシリーズAで20億円を確保しました。
生成AIは、ChatGPTのようなアプリケーションで注目を集めていますが、企業環境ではセキュリティやデータプライバシーに関する懸念が指摘されています。
これらのAIを動かす大規模言語モデルは、人間の言語に似たテキストを理解し生成することができますが、出力を導くプロンプトが悪用されるリスクをはらんでいます。これは「プロンプト注入」と呼ばれ、機密情報の漏洩や不正なシステムアクセスにつながる可能性があります。
2021年にチューリッヒで設立され、2023年10月に初めての資金調達で10億円を得たLakeraは、データ漏洩やプロンプト注入などの脆弱性から組織を保護することに特化しています。OpenAI、Google、Meta、Anthropicといった様々なLLMに対応するセキュリティソリューションを提供しています。
Lakeraの核となる技術「Lakera Guard」は、生成AIアプリケーションへのトラフィックを安全に監視し、プロンプトを確実に処理する「低遅延AIアプリケーションファイアウォール」です。
同社は、多様な情報源を統合し、セキュリティが強化された革新的なAIアプリケーションを企業向けに提供しており、AI操作の安全性と信頼性を確保しています。
出典 : Swiss AI Startup Lakera Secured $20M Investment to Secure Businesses from LLM Threats https://ciolook.com/swiss-ai-startup-lakera-secured-20m-investment-to-secure-businesses-from-llm-threats/