JPMorgan Chaseは、数万人の社員に対してAIアシスタントを導入しました。これは、広範な金融界へのテクノロジー浸透計画の初期段階です。新しいプログラム「LLM Suite」は、メールやレポートの作成を支援する等のタスクに既に役立っています。最終的には、Zoomのように会社内で不可欠な存在になると期待されています。
過去1年以上にわたってChatGPTの使用を制限してきたJPMorganですが、自社データを保護する形で、ChatGPTを含む外部AIモデルの利用が可能になりました。現在、消費者部門、投資銀行、資産管理ビジネスなどで幅広く利用されており、文章の作成や長文の要約、エクセルでの問題解決、アイデアの発生に役立っています。
AI技術は特に、社内での生産性向上に貢献し、業務の自動化推進により、一部の職務がAIに取って代わられる可能性も示唆されています。ただし、JPMorganはAIによるカスタマーサポートなどの直接的な顧客対応には慎重な姿勢を保っています。
最終的には、この分野では数種類の大規模な基盤モデルが市場を席巻する可能性があると予想されています。人工知能はこれまで以上に多くの業種において、スタッフを支援し、新しい業務形態を生み出す一方、既存の職種の構成を変えることになるでしょう。
出典 : JPMorgan Chase is giving its employees an AI assistant powered by ChatGPT maker OpenAI https://www.cnbc.com/2024/08/09/jpmorgan-chase-ai-artificial-intelligence-assistant-chatgpt-openai.html