中国の人工知能（AI）産業に関する最新レポートが明らかにしました。バイドゥAIクラウドは、国内の産業向け大規模言語モデル（LLM）市場をリードしており、市場シェア19.9%、売上額3億5000万元（約4900万米ドル）を記録しています。
センスタイムが16%で二番目に位置し、IDCによると、新興企業のZhipu AIがこれに続いていますが、その市場シェアの詳細は公開されていません。
中国市場におけるLLM関連のビジネス応用分野は、昨年1.76億元に達しました。ただし、企業がAIモデルに対する投資はまだ初期段階であり、「それほど大きなものではない」と評されています。多くの企業が様子見の姿勢を崩していないためです。
しかし、IDCは今後2〜3年で「いくつかの大きな変化」が市場を変えると予測しています。
中国の国営企業の半数以上がバイドゥのサービスを「AI革新」に利用しており、Ernie LLMベースのエンタープライズ向けプラットフォーム「Qianfan」は、15万のクライアントにサービスを提供し、55のオリジナルアプリケーションを開発する助けとなっています。
一方で、一般消費者の関心は頭打ちに。バイドゥのErnie BotとBytedanceのDoubaoが、月間アクティブユーザーが1000万人を超える唯一のGenAIモバイルアプリです。
中国では、GenAIアプリの80%が月間アクティブユーザーが50万人未満だとQuestMobileが報告しています。
出典 : Baidu, SenseTime lead China’s market for business-focused LLMs, says IDC https://www.scmp.com/tech/tech-trends/article/3275475/baidu-sensetime-lead-chinas-market-business-focused-large-language-models-says-idc