米新興企業オープンAIは、共同設立者であり最高経営責任者(CEO)のサム・アルトマン氏が退社することを発表しました。理由は取締役会との意思疎通に問題があったからです。アルトマン氏の退社に伴い、最高技術責任者(CTO)のミラ・ムラティ氏が暫定のCEOに就きます。
一方、もう一人の共同設立者であるグレッグ・ブロックマン会長も会長を退きますが、彼はCEO直属の役職にとどまることを表明しました。しかしすぐに、「私は職を離れる」との声明を公表しました。この動きはブロックマン氏も退社すると解釈されています。
アルトマン氏とブロックマン氏は、オープンAIを起業家イーロン・マスク氏らと一緒に設立しました。特にアルトマン氏は、人工知能(AI)「チャットGPT」を公開し、利用者数が1億人を超えるほどの影響力をもっていました。
これに対して、株式の約半分を保有する米マイクロソフトは、「オープンAIとは長期的な提携関係を結んでおり、ムラティ氏とチームへの関与を続ける」とコメントしています。将来のオープンAIの動向に注目が集まります。
出典 : https://www.tokyo-np.co.jp/article/290940