私が長年主張している日本のIT業界の問題点は、人月商売への過度な依存です。これは付加価値を生まない労働集約型の商習慣であり、撲滅すべきと考えています。この現状を招いた主な原因は、古いビジネスモデルにこだわる企業側にあります。しかし、デジタル化の急速な進展により、この状態は変わりつつあります。
特に「生成AI」の出現は、IT業界のシステム開発に革命をもたらしているのです。この技術は、ウオーターフォール型の開発プロセスですら効率化する可能性を秘めていて、すでに一部の業界指導者も自動化が近い将来実現すると指摘しています。
生成AIは設計書が完璧であれば、コーディング作業を自動化することができます。これによって下請け構造や長年続いてきた人月商売は崩壊の運命にありますが、それは一概に歓迎すべき変化ではないかもしれません。多くの技術者が職を失う一方で、システムインテグレータ(SIer)は顧客の要望に耳を傾ける事業を継続するでしょう。このように、生成AIは日本のIT業界に大きな変化を促すキーテクノロジーです。
出典 : 生成AIで技術者は用済みに、こんな理由で人月商売のIT業界が滅ぶとは想定外だった https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00148/102300359/