NTT西日本と三重大学は、医療分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、医師の働き方改革と地域医療の向上を目指し協力すると発表しました。この一環として、三重大学医学部附属病院で、NTTの開発した大規模言語モデル「tsuzumi」を用いた電子カルテの要約機能の実証実験を行います。
実験では、約1.5万件もの退院サマリの作成時間の短縮と質の維持が目標です。tsuzumiは、医師が電子カルテから直接書き起こす代わりに要約文を提供、医師はこれを確認し修正します。つまり、医師の事務作業の負荷を大幅に減少させられるのです。
さらに、患者の個人情報のセキュリティを重視し、tsuzumiは病院内のネットワークで運用されます。医療専門用語の理解を深めるための追加学習を施した特化型LLMの開発も進めています。
この実証実験の結果を基に、退院サマリ作成業務への本格適用をはじめ、文書作成の効率化を図っていく計画です。医療業界全体への影響としても期待が高まっています。
出典 : 三重大学とNTT西、NTT版LLM「tsuzumi」による電子カルテ要約の実証実験| https://businessnetwork.jp/article/23832/