中国の研究者たちが、米国メタ社のオープンソース・ラマモデルを基にしたAIモデル「ChatBIT」を開発しました。これは軍事的な用途を想定しており、中国人民解放軍(PLA)の最高研究機関である軍事科学院(AMS)と関係がある研究者たちによって構築されたと言われています。
ChatBITは、メタのラマ13B大言語モデルを基に、軍事計画に利用される情報収集と処理のために改良されています。米国ワシントンD.C.にあるジェームズタウン財団がこの情報を確認したことから、中国が米国のオープンソースAI技術を軍事用途に利用しようとする証拠が明らかになりました。
しかし、メタ社はオープンソースであるため実施可能な限界があるとしながらも、ラマモデルの軍事利用を明確に禁止しています。アメリカではこのような動きに危機感を持ち、中国へのオープンソース技術のアクセスを遮断しようとしています。しかし、オープンソース技術は技術革新の大きな推進力でもあり、その制限は米国企業に不利をもたらす可能性があります。この状況はアメリカの政策立案者にとって二律背反の課題となっています。
出典 : Chinese researchers build military AI using Meta’s open-source Llama model — ChatBIT allegedly performs at around 90% of the performance of OpenAI GPT-4 LLM https://www.tomshardware.com/tech-industry/artificial-intelligence/chinese-researchers-build-military-ai-using-metas-open-source-llama-model-chatbit-allegedly-performs-at-around-90-percent-of-the-performance-of-openai-gpt-4-llm