パリ発のAIスタートアップ、Mistralが開発した、中東の特定地域にフォーカスした言語モデル「Mistral Saba」が話題を集めています。
このモデルは、アラビア語圏のニーズに応えるためにカスタム訓練され、アラビア語での対話やコンテンツ生成において自然で関連性の高い結果を出すことが目標です。
Mistral Sabaは240億のパラメーターを持つ比較的小さなモデルで、同社の一般用途の小型モデル「Mistral Small 3」と同じくらいのサイズですが、アラビア語コンテンツを扱う際には優れた性能を発揮します。
文化の交流が見られる南アジアでも、特に南インド起源の言語であるタミル語やマラヤーラム語といった言語に対し、役立つとMistralは述べています。
Mistralはこのモデルを提供することで、中東市場の顧客獲得につなげると同時に、欧州企業としてのポジショニング強化にも貢献すると期待しています。
さらに、Mistral Sabaはオンプレミスでの展開も可能で、エネルギー、金融、ヘルスケアなどのセンシティブな産業に携わる企業にとっては大きなセールスポイントとなりそうです。
Mistralは今後も他の地域言語への取り組みを予告しており、その多言語サポートに対する真剣な姿勢がうかがわれます。
出典 : Mistral releases regional model focused on Arabic language and culture https://techcrunch.com/2025/02/17/mistral-releases-regional-model-focused-on-arabic-language-and-culture/
