韓国の通信大手KTが、タイのIT企業JTSと協力し、タイ市場専用の大規模言語モデル(LLM)プラットフォームを構築しました。
プラットフォームは、タイに特化したLLMや、運用システムLLMOPs、データ処理を行うサーバー群であるGPU Farmからなっています。
KTによると、このLLMの開始は、韓国企業が外国でエンドツーエンドの生成AIインフラを築き、展開した初めての例であり、海外市場でのAIサービスの開発、運営、拡大を可能にしています。
また、LLMはタイの政治、歴史、文化に関する問いに正確に応答するために、広範なローカルデータセットでトレーニングされており、タイ語、英語、韓国語を処理することができます。
KTは、昨年3月にJTSからプロジェクトを受注した後、韓国のAIスタートアップUpstageとも手を組み、Upstageへの10億ウォン(約7百万ドル)の投資も行いました。
JTSは、このLLMに基づいたGPU-as-a-Serviceをタイの企業や機関に提供する予定です。
KTのAI事業と投資を担当する副社長、イ・ジンヒョン氏は、「タイに特化したLLMの開発と商業化の成功は、KTのAI分野での技術的能力とグローバルな実力を示している」と述べ、これを基にMicrosoftやPalantirとの戦略的提携を生かし、AIやクラウドサービスの多様化を図っていくと付け加えました。
出典 : KT rolls out Thai-tailored large language model https://www.kedglobal.com/artificial-intelligence/newsView/ked202504150004