【ニューヨーク=小林泰裕】
チャットGPTを開発した米オープンAIが営利企業への転換を断念したと発表しました。
財務的な支援を受けやすくするためとされていた営利化計画ですが、AIの安全対策が疎かになるとの指摘が影響したようです。
オープンAIのサム・アルトマンCEOは、この決断によりAIの安全かつ迅速な進化が期待できるとコメントしています。
この組織は2015年に設立され、安全なAI開発を目的としてきました。
24年12月には営利企業への構造転換を発表しましたが、創業者の一人イーロン・マスク氏などからの反対がありました。
批判はさらに高まり、ノーベル物理学賞受賞者ジェフリー・ヒントン氏も懸念を表明していました。
今年3月にはソフトバンクグループからの大型資金を調達しましたが、営利化の計画が変更され、今後どのように影響が出るか注目されています。
非営利としての原点を大事にするオープンAI。
彼らのAI開発の道のりは、私たち全員に重要な意味をもたらすでしょう。
出典 : チャットGPTの米オープンAI、営利企業への転換を断念…AI開発で「利益より公益重視」 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250506-OYT1T50015/