2025年6月9日、英国の法院で、AI(人工知能)が無許可で画像を学習して新たなコンテンツを生み出す行為が法的に許されるかどうかを問う訴訟の審理がスタートしました。
原告のゲッティイメージズ社は、自ら管理する画像群が被告のスタビリティーAIに不正に使われたと主張しています。スタビリティーAIは、文章を入れるだけで画像を生成する「ステーブルディフュージョン」というサービスを提供。ゲッティイメージズ社は写真1枚の使用料が150ポンド(約2万9400円)とする一方で、スタビリティーAIは月額9ポンド(約1750円)と低価格でサービスを提供しています。
ゲッティ社はAIが創造活動を助けることを信じているものの、スタビリティーAIが法的保護を無視し続けていると批判。スタビリティーAIは「技術革新とアイデアの自由」を理由に反論しており、訴訟を通じてこの問題を解決したいと考えています。
この裁判は、AIの活用と著作権の保護という両面で、将来のデジタルコンテンツ制作に大きな影響を与える可能性があります。判決は数カ月後に出される見通しです。
出典 : 生成AI、著作権保護画像の無許可学習は許されるか 英国で法廷闘争: https://www.asahi.com/articles/AST68451KT68UHBI00WM.html