リコーは先日、新たなAI技術となる大規模マルチモーダルモデル(LMM)を開発したと発表しました。
このテクノロジーは、図表やイラストを含む複雑なドキュメントも読み取ることができる進化を遂げています。
開発は「GENIAC」という、日本のAI開発を加速する国内プロジェクトの一環で行われました。
また、このモデルは「JDocQA」という日本語の質問応答データセットを使用し、他モデルより優れた結果を示したとのことです。
リコーがAI開発に力を入れている理由は、長い歴史を持っているためです。
かつては光学文字認識(OCR)や検索技術など、従来の機械学習技術を用いていましたが、近年は深層学習の登場により、AIによるテキスト処理が大きく進歩しました。
それによって、ドキュメント処理というリコーの強みを生かし、この分野での研究開発を進めることが可能となったのです。
研究結果は科学シンポジウムで発表予定で、その成果物は無償で公開されます。
出典 : リコーのAI開発はLLMからLMMへ、企業文書の処理を支援するマルチモーダルモデルを開発 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20250611-3350214/