AIとCPUの開発を専門にするスタートアップ企業Tenstorrentが、業界の重鎮であるJim Kellerの指揮の下、画期的な技術開発に取り組んでいます。RISC-Vコアを使い、クライアントとHPCワークロードの両方に対応する業界初の8-wideデコードを実現しようとしているのです。既に、データセンター向けの128コア高性能CPUを筆頭に、将来的には複数世代にわたるプロセッサも開発予定です。
RISC-Vが選ばれたのは、現在のx86とArmに対する技術的な制約とイノベーションの限界がある一方で、オープンソースのRISC-Vでは、特にAIソリューションの迅速な開発が可能だからです。
この会社は、AI用のTensixコアも有しており、様々なデータフォーマットに対応した印象的なロードマップを描いています。来年には、Ascalon一般目的コアとTensixベースのチップレットを搭載した複数のチップを使用する、最上位の製品Grendelをリリースする予定です。
さらに、TenstorrentはIPライセンスを含む、柔軟なビジネスモデルを展開しており、既存のライバルや新興企業に対して独自のアプローチで競争に参戦しています。AIとHPCの世界的なトレンドに対応するため、Tenstorrentは多くの世界的なトップエンジニアを採用し、まさに革命とも言うべき取り組みを進めているのです。
出典 : Tenstorrent Shares Roadmap of Ultra-High-Performance RISC-V CPUs and AI Accelerators https://www.tomshardware.com/news/tenstorrent-shares-roadmap-of-ultra-high-performance-risc-v-cpus-and-ai-accelerators
