ChatGPTのリリースから1年が経過し、大学の入試シーズンが到来しましたが、教育関係者の間では、
ChatGPTを利用したエッセイが入学願書に使われるのではないかという懸念が広がっています。そのため「ワシントンポスト」では、
専門家によるChatGPTを使ったエッセイの実験を実施しました。AIが生成したエッセイの一つは共通アプリケーション用のもの、もう一つはハーバード大学専用の応募者向けプロンプトに答えるものでした。
これらのエッセイを元アイビーリーグの入学カウンセラーであるアダム・グエン氏に見せ、どれがAIによって作られたものかを見分けてもらいました。彼は、AIによって作成されたエッセイは詳細が不足し、点で結ばれない内容になっていることや、
感情の経験を掘り下げずにありきたりな言葉を使って状況を説明している点など、いくつかの「おしえて」のポイントを指摘しました。
また、グエン氏はAIのエッセイは読みやすく文法的な誤りがほとんどないと評価しつつも、願書の一部としてレビューするならば、
読むのを中止しただろうと述べており、個性が欠け、応募者のアプリケーションや成功の可能性には貢献しないだろう、という見解でした。
AI技術が普及する中で、大学入試におけるAIエッセイの可能性と限界を考察した内容です。
出典 : https://www.washingtonpost.com/technology/interactive/2024/chatgpt-college-essay-ai-harvard-admission/