スタートアップ企業Abacus AIは、AI駆動の機械学習(ML)とLLMOpsプラットフォームに、新たな大規模言語モデル(LLM)「Liberated-Qwen1.5-72B」を導入しました。このモデルは、Alibaba Groupの研究チームが開発した「Qwen1.5-72B」をベースにしており、他の既存のオープンソースLLMよりも指示に忠実に行動するため、実世界での利用に適しています。
一例として、チャットボットが顧客によって欺かれて、2024年型のChevy Tahoeをわずか1ドルで販売する合意をしてしまうケースがありました。このような問題を回避するため、指示に従う機能がAI開発において不可欠であるとAbacusは主張しています。
Liberated-Qwen1.5-72Bは、新しいオープンソースの「SystemChat」データセットを使用して、モデルがシステムメッセージに従うように微調整されました。評価においては、最高のオープンソースモデルよりも優れた性能を発揮しており、多くの実用的なアプリケーションに役立てられることでしょう。
ただし、完全に無修正であり、訓練中に安全対策は含まれていないため、Abacusはユーザーがモデルをサービスとして公開する前に独自の適応層を実装するよう警告しています。今後も更なる性能改善とより高性能なモデルのリリースが計画されています。
出典 : https://venturebeat.com/ai/meet-liberated-qwen-an-uncensored-llm-that-strictly-adheres-to-system-prompts/