Debianプロジェクトは、Gentoo LinuxやNetBSDのようにLLMツールを用いて生成されたコードの使用を拒否することを決定しませんでした。
LLM(大規模言語モデル)は、膨大なテキストデータベースに基づき、統計モデルを構築して文章を生成するものです。しかし、生成されたコードには品質の問題や、著作権や倫理的な懸念が指摘されています。
特にGPLライセンスのコードを含んでいる可能性があり、BSDライセンスのNetBSDプロジェクトなどは、こうした問題を重大視しています。
また、これらのAIツールは「知能」を有しておらず、単に大量のデータを「パロット」のように繰り返すだけという評もあります。
さらに、これらの技術は計算資源やエネルギーを莫大に消費し、環境への影響も問題視されています。
LLMのようなAIがもたらす便益とリスクについて、その利用に際してはより深い考察が必要です。
出典 : https://www.theregister.com/2024/05/18/distros_ai_code/