中国最大のクラウドサービスプロバイダであるアリババクラウドインテリジェンスは、生成AIモデルの使用料金を最大97%引き下げました。これは、競合他社より低コストのサービスを開始したByteDanceに続く、価格競争の一環です。
アリババは、自社開発の大規模言語モデル「トンイ・チェンウェン」の料金を削減し、企業がより早く簡単にこれらのモデルを活用できるようにしました。例えば、性能がOpenAIのGPT-4 Turboに匹敵するとされる最強モデル「Qwen-max」は67%引き下げされ、現在は0.04元/1000トークンです。
一方で、中国の検索エンジン大手バイドゥも、自社の「Ernie Speed」と「Ernie Lite」モデルを無料で提供開始したことを発表。業界全体で200以上のLLMが導入されており、競争は激化しています。アリババは新規登録者には無料トークンを提供し、オープンソースモデルの無料トライアルも行うなど、顧客獲得に向けた施策を強化しています。
これらの動きは、中国のビッグテック企業が、ChatGPTなどの生成AIサービスに必要な技術を持つLLMへの利用者拡大を図るなかで展開されています。
出典 : https://www.scmp.com/tech/big-tech/article/3263512/alibaba-baidu-bytedance-heat-price-war-chinas-ai-market-steep-llm-discounts-putting-pressure-start?module=Big+Tech&pgtype=section