サウジアラビアの投資ファンドが、中国のAIスタートアップ「Zhipu AI」に約400億円を投じ、同社の価値を約3,000億円に引き上げました。これにより、Zhipu AIは米国のOpenAIに対抗する国産の有力候補になりつつあります。
米国の規制によりこれまで中国のAI分野は国内資金に頼っていましたが、サウジのProsperity7の参加は外国資金のサポートが始まった第一例となります。
Prosperity7は、サウジの国営企業アラムコのVC部門の一角であり、Zhipuの最新投資ラウンドへの少数出資者です。
この投資は、AI分野における米国の支配への対抗策として、サウジが支援を意欲的に行う姿勢を示しています。
一方で、米国は自らのテクノロジーを守るため、中国のテックセクターへの投資や最先端技術の輸出に対する圧力を強めています。
Zhipuは、大企業や政府の支援を受けながら、中国で800人以上の従業員を擁する最大のAIスタートアップとなっており、セキュリティ確保のため独自の施設内でAI技術を使用できる「AI-in-a-box」製品を提供しています。
サウジと中国のテクノロジー企業との間で広がる協力関係は、市場と資本の新たな流れを生み出しています。
出典 : https://www.ft.com/content/87a40ffe-c791-4c90-8123-3f75aa0ed26b