金融大手のJPMorgan Chaseが、研究アナリストと同様の作業ができる人工知能製品の展開を開始しました。このAI製品は、同社が「LLM Suite」と呼ぶ大言語モデルプラットフォームであり、資産・富裕層管理部門の従業員が第三者のモデルを通じて文書の要約やアイデア生成、執筆のサポートを受けることができます。
現在、約50,000人の従業員がこのAIを利用できるようになっており、ウォール街では最大級の導入事例となっています。しかし、他のAIモデルが情報を「幻覚」したり、誤った事実を述べたりする問題に直面しているかは不明です。
JPMorganの社長は、AI技術により同行が既に約1億から1.5億ドルの価値を得ていると推定しています。従業員が消費者向けのAIチャットボットを利用できないため、同行は独自のLLMプラットフォームを内製したのです。金融サービス企業は、顧客データを安全なサーバー内に留めるための厳しい規制の下で運営されます。
出典 : JPMorgan pitches in-house chatbot as AI-based research analyst https://www.ft.com/content/96dfec5f-4d5f-4c3e-8f66-ebd0dfc8392d