Dataikuは、企業が規制対策を準備し、組織内で複数の大規模言語モデル（LLM）を効果的に管理する手助けとなるガバナンス層を導入し、LLMメッシュエコシステムを拡張しました。これにより、ITチームはエンタープライズアプリケーションの開発を促進し、異なるLLMを切り替えることで、さまざまなLLMを使用したAIアプリケーション開発への取り組みが可能になります。
新しいガバナンス層を介して、組織はどのLLMを使用するか選定しやすくなります。DataikuのLLM Meshは、AWSやGoogle Cloud、Microsoft、Databricksなど、15の主要なLLMに対応しています。この拡張は、OpenAIがGPT-4o mini、MetaがLlama 3.1を発表したなど、AI市場で新しいモデルが登場する中で行われました。
GartnerのアナリストであるArun Chandrasekaranによれば、DataikuはLLMマーケットプレイスを提供し、ガバナンス層の特徴を活かしてモデルのデプロイを支援します。また、複数のプロバイダーからモデルを提供する他社とは異なり、顧客が自動化、カスタマイズし、モデルを安全にデプロイできる工学ツールを提供する点でDataikuは一線を画しています。
しかし、AnalistのDavid Nicholsonによると、Dataikuは、他のLLMプロバイダーに囚われない、マルチクラウドアプローチに似たマルチLLMアプローチを目指しており、市場での多様なニーズに対応するため、新しい機能を追加し続けなければなりません。また、その拡張によって複雑さを増やすリスクも伴いますが、組織がビジネス文脈でのAIの適用方法を見つけようとする中で、早期の段階から対策を講じることの重要性を訴えています。
出典 : Dataiku expands LLM Mesh with governance layer | TechTarget https://www.techtarget.com/searchenterpriseai/news/366603074/Dataiku-expands-LLM-Mesh-with-governance-layer