HBOの大ヒットシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のファンであれば、「ドラカリス」という言葉は特別な意味を持ちますが、
Abacus.aiが開発した新しいコーディング専用の大規模言語モデル(LLM)にも「ドラカリス」という名がつけられました。このモデルは、特にプログラミング作業を最適化するために設計されています。
Abacus.aiは以前にも、ファンタジー小説「ホビット」に登場するドラゴンの名を取った技術「Smaug-72B」をリリースしたことがあります。
ただし、Smaugが汎用LLMであるのに対し、「ドラカリス」はコーディングタスクに特化しています。
この技術は、70Bパラメータークラスのモデルで、最適化されたファインチューニングなどの手法を使用する「ドラカリスレシピ」と呼ばれる方法によって、開発が行われました。
「LLMのコーディング能力を向上させるトレーニングデータセットとファインチューニング技術の組み合わせです」とAbacus.aiのCEOで共同創業者のBindu Reddyは述べています。
ベンチマークテストでは、この手法により性能が大幅に向上していることが示されています。
AIを活用したコーディング作業は急速に成長している分野であり、「ドラカリス」は開発者や企業にとって、公開APIを使用せずにデータを管理する新しい選択肢を提供するかもしれません。
今後、Abacus.aiは「ドラカリスレシピ」を使った他のモデルもリリースする計画です。
出典 : Open source Dracarys models ignite generative AI fired coding https://venturebeat.com/ai/open-source-dracarys-models-ignite-generative-ai-fired-coding/