クラウドサービスの進化により、企業のネットワーク利用が変わりつつあります。従来はオンプレミスのデータセンターからクラウドにアクセスし、そこから各種サービスを利用するスタイルでしたが、新たにクラウドが「エッジ」としての役割を担うようになってきています。
例として挙げられるのが、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のAWS VPNです。これは従来のVPN運用と異なり、エンドユーザーがクラウド上のVPN装置に直接アクセスし、企業内のシステムを使用するというもの。このシステムでは、VPN装置の容量を調整しやすく、「VPN渋滞」が解消されています。
さらに、セキュリティ面でもクラウドへの移行が進んでおり、SASEという製品が注目されています。これは、エンドユーザーの通信をクラウド経由で行い、セキュリティを保ちながら各種サービスを安全に利用させるシステムです。クラウドがネットワークのエッジとなることで、企業のアクセスポイントが変わりつつあるのです。
出典 : 「雲が空を飲み込む」、クラウドがすべてのネットワークを吸収する日も近い https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00692/052800029/